晩秋の岩船寺浄瑠璃寺


 寺縁起によると聖武天皇の勅願により創建と記されている。岩船寺の当尾の里は戦乱を免れるため移された秘宝が眠る地域と聞き三回目の岩船寺拝観の機会を得ました。広大な境内の坊舎は承久の乱の兵火で大半を焼失、再建後も兵火の憂き目とか。関西花の寺第15番の札が目につくが今の時期花はなく紅葉も時季尚早の中境内を巡る。

 平安時代の重要文化財阿弥陀如来像様が祀られており説明によると十世紀中期を代表する貴重な尊像で行基作と伝承。拝観の折り丁度運よく僧侶のお話とお勤めの機会に出会い本尊の如来様を中心に四方を守る四天王立像の力強さを四隅に見、一時の感動に合掌


重要文化財三重塔。仁明天皇建立。
十三重石塔は(鎌倉時代)重要文化財 五輪塔(鎌倉時代)重要文化祭
 「石室不道明王立像(鎌倉時代)重要文化財は奥壁の一枚石には薄肉彫の不動明王立像が祀られており他の寺では類がないですよ・・・・・」地域のボランティアガイドさんの説明に耳を傾ける。参道わきの石風呂(鎌倉時代)は修行僧が身を清めるための風呂、宗徒が身を清めてから山門をくぐったなど地元人らしき古老が語りかけてくれる親切を受ける。




 冬の訪れ間近の晩秋。風物詩になっている岩船寺付近の無人野菜売り場の設営は閑散としていたが百円玉を落とす音の快感さを味わって二つ三つと買い求める。




 寺名は創建時の薬師仏の浄土である浄瑠璃世界から付けられたと寺の解説。千年ほどの歴史をきざむ山門にしてはひっそりとしていると思いながら門をくぐる。

九体阿弥陀如来(国宝)藤原時代を祀る本堂です。九体阿弥陀像を横一列に安置するために御堂は横長の建築だそうです。作務衣姿の僧侶に説明を求めると快く応じていただき「未熟な人間を理想の未来へ迎えて頂ける如来様。九体仏像で現存しているのは浄瑠璃寺ののみで貴重なお寺」とのお話。

 池泉回遊式の浄土庭園は平安時代の面影を残す珍しい庭園だそうです。関西花の寺第16番前回は6月で花菖蒲の季節を思い出しながら庭園を巡る。帰宅後知ったことですが東の薬師仏に苦悩の救済を願い振り返って池越しに阿弥陀仏を拝むのが本来の礼拝との事ですが手を合わす順序が反対でした。作法も知らずに(^^)) ユルシテクダサイ゙
三重塔(国宝)藤原時代薬師仏を安置。典型的な藤原時代和様建築。紅葉のはじまりと云った光景です。少し離れた山すその石仏が木漏れ日の中わびしさを感じました。