一色能

 一色町能楽保存会による一色能が3月11日催されました。一色能保存会役員さんの説明によると「徳川中期に武家の式楽であった喜多流と合流し喜多流になりそれ以前は伊勢三楽のままであった。伊勢は能楽発祥地として知られている」。

 「時の流れの中で昔を今になすよしもがなの嘆きはあるものの一色能は450年の由緒ある伝統芸能で能面、装束等が三重県文化財、【翁】が国選択無形民俗文化財、保存会も地域文化功労者表彰を受賞・・・・・・」云々の能組解説の活字を目にし又、神社の立て札には【翁、神楽など一色能独特のものについては今も維持し続けて固く伝統を守っている。能面は41面江戸期以前のものは12面独創的な優れた造形美を秘めている】と・・・・・・・・・・小さな地域で守り次がれている文化に接することが出来感激。

 隣席の人の話では「幾多の変遷により耐え守られてきた伝統芸能と文化財への深い思いを感じてください私どもは誇りに思っています」。田舎町の小さな舞台で【翁】と、92年ぶりに上演の日の目を見たという【隅田川】地域の人々の試行錯誤や思い入れに敬意を表し演目(翁、田村、那須語、隅田川)ししばし幽玄の世界に浸った数時間であった。


神慮を慰める神楽 翁
翁 三番叟
演目【翁】の前に鳥兜をつけた【神楽】が舞われ能の大成前といわれる【翁】そして【三番叟】と進む


舞囃子田村 那須語
舞囃子【田村】坂上田村麻呂の内容?あまり理解できず 語 【那須語】おなじみの那須与市の話


隅田川ワキ着座
隅田川の渡し守が旅人(ワキツレ)を待つ
隅田川ワキツレ登場
旅人の(ワキツレ)登場
隅田川シテ登場
女物狂い(シテ)登場
墓標前で念仏を唱えるシテ わが子の亡霊に出会うシテ
人商人にわが子をさらわれ心乱れて隅田川の辺で渡し守から「都が恋しい」といって死んだ少年の墓標の前でその子こそ我が子梅若丸と思い一身に念仏を唱えるシテ。念仏に応じるように梅若丸の亡霊が現れる。見せ場のシーンであった。